出来る限り支出は減らしましょう
タイトルの通りです。
支出は減らすに越したことはありません。
そこで、まずは自分の力ではなんともならない経費の把握からしていくことが重要だと思います。
そして、自分の力でなんとかなる経費は極力削減します。
それが鉄則です。
自分の力ではなんともならない経費
家賃
大家さん次第ですので、いやでも払うしかありません。私の場合はいい大家さんでしたので、過去にテナント代を減らしてもらうことが出来ました。
ちなみに開業前にしっかりテナント代は考慮すべきなのですが、私の場合は見切り発車でしたので、かなり高い割合になってしまいました。正直、今でも経営の足を引っ張っているのが、この家賃です。。。
借金の返済及びリース
これもなんともなりません。基本的には。
私の場合は過去に一度だけ、利息を減らしてもらうことに成功しました。
借金をせず開業している方はこのブログの読者にはいないかと思います。
実際、家賃に並んで結構な費用ですよね。。。
借金から解放される日が待ち遠しい!
税理士費用
自分で税務を全て行うなら、節約が可能な部分ですが
基本的にはお願いした方がメリットが大きいため、
自分の力ではなんともならないに分類します。
電気、電話、ネット費用
これもある程度相場が決まってますので、支払うしかない経費になると思います。
まぁ出来るだけ使用していない電気は消すなどの努力はすべきですが。
家庭と同じです^_^
自分の力でなんとかなる経費
人件費
家賃(テナント代)と並んで支出が気になる部分です。ここはどのレベルまで人件費を削減するかは診療スタイルによって変わります。
コツとしては、自分で出来ることは可能な限りやるべきです。
治療だって常にアシストが必要なわけではありません。
スタッフは少し足りないかな?と思うくらいに調整する必要があります。
また昨今では衛生士よりも代診を雇って、治療兼メンテナンスも行ってもらうことによって経費を削減するスタイルが出てきているようです。
衛生士の業務範囲が極端に狭いため、代診を雇用した方が効率がいいということですね。
ですが個人的に衛生士は1人いた方がいいと考えています。
何れにしても、院長がたくさん動くのであればスタッフの数は少なくできますし、
人によっては奥さんに手伝ってもらうことによって、人件費を削減するパターンもあるようです。
材料費
これも人件費と同様、削減にはコツがあります。
基本的に出来るだけシンプルに行うことです。
あまり複数のこだわった材料を使おうとすると必ず無駄が出ます。
歯科の材料は正直無駄に高いです。
買っては見たものの、結局使わなかったなんてパターンはあるはずです。
プライベートと同様、本当に必要なものなのかをしっかり吟味してから
購入する習慣をつけたいものです。
欲しいと思ってから1週間は考えましょう。
技工費
削減するために、値段を交渉するのは避けた方がいいです。技工士は歯科には必要な職業です。現在は歯科技工士は大変な仕事になっています。保険治療の低収入化のため一番煽りを受けるのが歯科技工士です。出来るだけ彼らを守りましょう。
ですが、技工費は可能な限り削減すべきでしょう。
自分で出来るTEKやナイトガードなどは外注すべきではないと思います。
少しでも削減しましょう。
また歯科技工士を守るためにも、可能な限り保険治療はやめて自由診療を行うことも必須です。
というか、保険治療自体が時代遅れなので、出来るだけ避けた方がいいんですが。。。
まとめ
他にも細かい費用はあります。今回は大きな費用だけまとめて見ました。
今回のせなかった項目で「税金」があります。
これはまた別記事であげようと思いますが、一番無駄なのが税金ですよね。
他の経費はある意味経営には必要だけれでも削減したい経費。
税金は経営に不要なので、削減したい経費です。
経営をしていると、家の資産の管理もうまくいくようになります。
- 予算を決めて行動する
- シンプルに生活して無駄をなくす
- 出来ることは自分でやる
くらいを考えていればそれだけでいいと思います。
私たち歯科医師は経営を考える時間よりも治療を考える時間の方が重要です。
歯科医院経営はユニット3〜4台がベスト
歯科医院経営はけっこう大変ですよね。
「規模を大きくして、大きな収入を得るのか」
「規模を小さくして、充実をはかるのか」
考え方によって分かれます。
これからの日本は人手不足が懸念されています。そんな中、規模を大きくすることは危険ではないでしょうか?
規模を大きくする場合、どうしても保険制度の足かせがあります。
つまり薄利多売はさけられません。
もともと保険制度が薄利多売を推奨していますからね。
また、人をたくさん雇用し続ける必要があるため、それに伴うリスクがあります。
そして間違いなく経営のセンスが必要です。
誰でも大きくすれば、大きな収入が得られるわけではありません。
むしろ大きくした場合、成功する人は一握りではないでしょうか?
では、規模が小さい場合はどうでしょうか?
私の経験上、少なくとも経営センスは必要ありません。人を雇用し続けるコストも必要ありません。
もちろん規模が小さい場合の経営のコツはあります。ただ黙々の治療だけしていても、うまくはいきません。
ただ少しのコツを知るだけで、ある程度の収入が得られる小さい経営の方が楽ではないでしょうか。
ある程度の収入は私の場合、年収1000万〜1500万を想定しています。それ以上求める方はこのブログは役に立たないかもしれません。
私の医院の経営状態
立地:都心だが、住宅街。裏通りの1階
ユニット数:4台(実質3台しか使ってません。正直3台で十分でした)
歯科医師:5人(自分を含む。全員アルバイト。毎日ではありませんが、出来るだけドクター2人体制にしています。)
歯科衛生士:1人(常勤)
歯科助手:3人(常勤は1人)
月の売り上げ:500万〜600万
診療時間は週5で、夜は6時までです。
こんなところです。
借金はまだまだ返済中ですが、そこそこ楽しく生活出来てます。
借金がなければもうちょっと楽なんですけどね。
徳政令でも出ないかな(笑)
開業して2年くらいは地獄でした
開業して1年はほぼ赤字。
2年目になってもたまに赤字。
3年目になってようやくまともな収入。
今は開業して10年弱ですが、それでも赤字ぎりぎりの月もあります。税金など一気に持っていかれる月は厳しいですよね。
患者の少ない時期はどうやっても少ないですしね。やきもきしても仕方ありません。
また、自費の割合が高くなると売り上げは上がりますが月によってはまちまちなんです。
小さい経営の一つのリスクに不安定さはあるかもしれません。
慣れれば気にならなくなりますが。
お金の出入りをしっかり把握すること
小さく経営する場合、無駄は極力省きます。
歯科でかかる経費は結構高いものが多いですから、
しっかりコントロールする必要があります。
大きく経営して成功した場合は、少しの無駄も気にならないかと思いますが、
小さく経営する場合は違います。
出来るだけシンプルに経営していかないと
利益を圧迫します。
まぁプライベートの収支だってきちんと管理しないと
お金が残らないので
お金の出入りの把握は公私共に必須だと考えています。
歯科医院を経営するようになってから
プライベートのお金をたまるようになりましたし、
ある意味お金に振り回されなくなりました。
まとめ
今後ブログでは日々の経営で思ったことをまとめていくつもりです。
歯科医院を開業して大きく儲けようと思った方には役に立たないブログかもしれませんが、そうではない人にとって何らかの参考になるのではないかと思います。
開業して思ったことですが、
結局は自分の城ですから、自分の好きなことを体現するための場にしたいですよね。
収入を多く求める人もいるでしょうけど、
私の場合は自分のしたいこと体現したい。
そんな経営が出来たら楽しいじゃないですか。
実際、開業して10年近く経って
かなり形になってきたと思いますので、
ブログで綴っていきますね。