小さく経営すれば患者数は10人でも問題ない
歯科医院経営において患者数はどの程度必要でしょうか。
今都内での患者数の平均は20人を下回っているようです。
ということは10人前後の医院もざらにあるということですよね。
経営においてボトムラインをしっかり把握しておくことは重要です。
最悪の想定ですね。
返済はどの程度か 45万
私の場合は普通の家庭でしたから、親からの援助は全くありません。
ですので、全て借金ですね。
頭金は500万程度ためてからの開業でした。
∴返済額は月に45万程度になっています。
テナント代はどの程度か 53万
都内の場合は大体テナント開業です。
私の医院の場合は大体52万程度になっています。
高いですよね。
保険制度がいっちゃってるので、土地代などは加味してくれていないのが辛いものです。
人件費はどの程度か 25万
今回は最悪を想定しているので、助手を1人雇用したとします。
そうすると大体25万も見ておけば雇用できるのではないでしょうか。
その他の経費はどの程度か? 50万
電気、水道など光熱費、技工費、材料費などですが50万程度に抑えられるでしょう。
おおよその最低支出です 172万
私の場合ですが、上記を合わせますと172万程度は嫌でも出ていってしまう支出ということになります。
もちろん人によってはもっと少ないパターンもあるかと思います。
ですが、たったこれだけを越えれば基本黒字になるということです。
売り上げ目標は? 200万
続いて売り上げ目標を考えましょうか。
- 売り上げ目標200万
- 診療実日数22日
- 診療時間8時間(1日)
と仮定します。
では計算して見ます。
保険診療のみの場合、一人500点と仮定します。
1日に必要な売り上げは 200万/22 ですので、91,000円 ほどです。
1人の売り上げが5,000円ですから、18.2人必要になります。
自費診療が50万ほどあった場合はどうでしょうか。
1日に必要な保険治療の売り上げは 150万/22 ですので、69,000円ほどです。
つまり13.8人必要になります。あとは自費の患者さんです。
自費治療が100万ほどあった場合はどうでしょうか。
1日に必要な保険治療の売り上げは 100万/22 ですので、46,000円ほどです。
つまり9.2人必要になります。あとは自費の患者さんです。
まとめ
結構1日の患者数は少なくても経営ができることがわかると思います。
もちろん自分のお給料をかなり低く設定していますので、理想的にはもうちょっと患者数、売り上げが欲しいところですが、ボトムラインとしては患者数10人でもなんとかなるんです。
経営にはこの考え方が重要で、1日20人以上来ないと経営が破綻するなんて考える必要はありません。
ちなみに知り合いの自費専門の医院ですと、1日5人だそうです。理想的ですよね。羨ましい。