歯科医院は小さく経営すると面白い

都内で歯科医院を経営しています。小さい経営をして楽しんでいます。

小さい経営はストレスフリー

小さい経営は他にないメリットがたくさんあります。

 

歯科医療はストレスが多いですよね。なぜストレスが多いのでしょうか。ストレスのほとんどが人間関係です。スタッフとの人間関係、患者との人間関係。

単純に小さく経営することによって人間関係という大きなストレスから解放されます。

もちろんお金のストレスもあるでしょうが、小さい経営ならほぼお金のストレスは無くなります。コツさえ分かっていれば。

 

他にもたくさんありますので、挙げていきましょう。

 

患者数が少ないことはメリットです

1日の患者数が10人程度だとします。そうすると1人にとても時間がかけられますよね。色々話すこともできますし、治療だって丁寧にできます。そうすることで患者さんとの信頼関係も作れます。

当然ストレスだって減りますし、患者さんと仲良くなることでとても大きな充実感も得られます。

歯科医師をやっていてよかったなと思える瞬間です。

いっとき私の医院も1日40人近く診療している時期もありました。都内では結構いい方じゃないでしょうか。

ただね、お金はたまってもそれ以上のストレスが溜まります。信頼関係も出来てないので充実感もそれほどありません。

点数が多く上がって、まぁ嬉しいなぁという程度です。

今の小さい経営状態の方がよほど楽しいですよ。ちなみに収入はもちろん減りましたけど、生活レベルはさほどかわりませんでした。

 

スタッフからのストレスフリー

歯科医院って女性の多い職場です。

なんで女性って人間関係で揉めるのが好きなんでしょうね。淡々と仕事をすることは出来ないんでしょうか。愚痴みたいになってしまいました。

小さい経営の場合、自分と衛生士と歯科助手の3人で診療することもできます。現在の私の医院ではもう少しスタッフもいますが、日によっては上記の3人で診療にあたっています。

まさにストレスフリーですよ。

さらによほど変なスタッフではないかぎり、少人数の方が教育しやすいこともメリットだと思います。

 

変な患者はお断り

ゆっくり丁寧に治療をしているとおもしろい変化があります。ドタバタ治療をしている医院に比べてまともな患者さんが多くなっていくんです。

これは経験的なものなので、なぜかは分かりません。

想像ですが、変な患者ってのは自分の都合のいい時に自分の都合のいい方法で治療をして欲しがります。ですが、小さい経営ではゆっくりと丁寧に治療をしますから予約は比較的取りにくくなります。

きっと変な患者には我慢できないのではないかと思います。予約の取りにくさが(笑)

いい患者さんだけに囲まれた診療ってとても充実しますよ。

これからは患者を選ぶ時代ですよ!!!

 

自費率が嫌でも上がります

一人一人とゆっくり向き合うことができると自然と自費率が上がります。

保険治療と自費治療の違い、予防について、力のこと、プラークのことetc時間の有る限り色々説明します。結局患者さんが私たち歯科医師と同等の知識を持てば、保険治療は避けたくなるものなんです。

ですので、知識を出来るだけ共有するように説明します。

おかげでお金に困っている人でなければ大半が自由診療になります。

 

院長が全患者を把握出来てストレスフリー

小さい経営ですと、来院されている全ての患者を把握出来ます。

私が一番重要にしていることがこれです。医療は信頼関係です。それさえ出来ればストレスだって減りますし、何より治療に本気になれます。

プラスの人間関係であれば、充実感さえ得られます。

これが本当の医療なのかなと思います。

 

まとめ

歯科医院の経営は小さくが基本だと思っています。 

現在だけでなく将来的にも出口戦略も必要でしょうから。

もし自分が倒れた時のために大きくしておいた方が安心という考え方も分かりますが、実際自分が倒れた場合はどちらにせよ終わりだと思います。

ですから、どうせなら1度しかない人生。楽しく経営した方がいいんじゃないでしょうか。